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世界の諜報機関FILE


【諜報機関とスパイについての一冊】

『世界の諜報機関FILE』は、その名の通り、世界各国の諜報機関についての一冊です。

しかし、実際には諜報機関についてのみ触れられているわけではなく、諜報機関と関係の深いスパイについても触れられています。
また、現代の諜報機関やスパイに関してだけではなく、過去や太古の歴史的事例についても紹介されているのも興味深いところです。

【過去から現在まで幅広く網羅】

本書には全部で5章まであり、それぞれ、「現代の諜報機関」「諜報機関の歴史」「諜報の現実」「近年のスパイ事件」「世界を動かしたスパイ」となっています。

このうち、第1章の「現代の諜報機関」では、CIAやFBIといった非常に有名な存在から、DIA、DHS、NROやNNSAといった。ややマイナーな存在に至るまで、幅広く取り上げられています。
また、アメリカのみならず、イギリス、ロシア、ドイツ、フランス、カナダ、シリア、ウズベキスタンなどの組織についても触れられており、世界各国の諜報機関について知りたい方におすすめです。
ちなみに「現代」と銘打ってありますが、ロシアのみならずソ連のKGBについても触れられており、広い意味での現代ということのようです。

なお、ロシアのアルファ部隊など、一部の特殊部隊にも触れられていますが、その扱いはあまり大きなものではありません。

続く第2章の「諜報機関の歴史」では、いわゆる軍関係の諜報機関についても触れられてはいますが、中世イタリアの産業スパイや南北戦争、果ては日本の織田信長や豊臣秀吉などにまで触れられており、近代戦関連の情報を期待される方にはあまり向きません。

第3章の「諜報の現実」では、通信傍受や公開された情報の分析など、諜報活動の基本的な分類とその概要について触れられています。

第4章の「近年のスパイ事件」では、アメリカ同時多発テロや大韓航空機爆破事件など、19の事例が取り上げられています。しかし、これらの事例の中には<スパイの仕業との疑いがある>程度のものも含まれており、確実な情報とは言い切れません。本書の出版社は学研なのですが、学研と言えば月刊誌『ムー』の出版でも有名であり、少しそちらのテイストを感じるところでもあります。

第5章の「世界を動かしたスパイ」では、シーボルトやゾルゲから、大韓航空機爆破事件の金賢姫、さらには現ロシア大統領のプーチン氏まで、計18人が取り上げられています。

【諜報機関とスパイについての基礎知識を身につけたい方におすすめ】

以上のように、やや歴史的な側面に触れつつ、諜報機関やスパイについての基本的な情報を紹介しているという印象の一冊ですので、諜報機関やスパイに関するおおまかな基礎知識を身につけたい、という方におすすめです。

TVドラマ『24』や映画『007』シリーズのような派手さとは無縁の一冊ですので、そちらの期待はされない方がよいでしょう。

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