ブラックホーク・ダウン


-民兵や市民が入り乱れての非正規戦!-

『ブラックホーク・ダウン』は、ソマリア紛争で実際にあった「モガディシュの戦闘」を舞台とした迫真の戦争映画である。

監督は、映画『ブレードランナー』『グラディエーター』『ハンニバル』などで有名なリドリー・スコット。

 

映像には定評のあるリドリー・スコットによって、戦場の様子が克明に描き出されている。

ちなみに、タイトルのブラックホークとは、同作戦で使用された米軍ヘリMH-60Lブラックホークのこと。

 

ダウンとは撃墜されたということであり、すぐに完了するはずだった同作戦が、ブラックホークの撃墜という想定外の事態が発生したことにより、泥沼の展開に引きずり込まれていったことを表している。映画はこの後、戦場に取り残された兵士たちの救出へと進んでいくのだが、その泥沼感は相当なものである。

 

戦闘面での特徴としては、2つの点が挙げられる。

 

ひとつは、市街戦であるということ、そして、もうひとつは、わずか一日の出来事の話であるということである。

戦争映画では、戦争の大きな流れのようなものを描くものと、ひとつの作戦や出来事を取り上げて描くものとがあるが、この『ブラックホーク・ダウン』は後者の突出した形と言えるだろう。

そのため、状況描写の類は最低限に抑えられ、戦場で兵士たちが直面する現実の数々が、まるでドキュメンタリーか何かのように延々と描かれていく。

 

なお、戦闘面の特徴としては、軍隊対軍隊の正規戦ではなく、軍隊対民兵等の非正規戦が描かれているということも挙げておかなくてはならない。

次に、映画として面白いのかどうかという話についてだが、これに関しては意見の分かれるところ。

 

上記のようにあくまで現場がメインな上に、原作となっているのがノンフィクション作品なので(『ブラックホーク・ダウンアメリカ最強特殊部隊の戦闘記録』)、エンターテインメント的な面白さは、あまり、ない。

また、同じ理由から、登場人物のキャラの立ち方も今一で、そちらの方の楽しみも薄い。

 

ただ、戦場の様子をドキュメンタリータッチで描いているので、そういったものにひかれる者にとっては、非常に見どころも多く、魅力的な映画ということができる。

ちなみにサバゲーファンの中にはこの映画に魅せられてしまい、同映画を模したサバゲーを行なっている者も多い。

 

登場する兵器としては、やはりブラックホークを撃墜したRPG7のインパクトが大だが、米軍側も、M727、M16A2、M733などが目白押し。

 

また、兵士たちの装備がかなり細かくカスタムされており、コスプレ系のサバゲーファンにとっては、うれしい内容となっている(ストックのデザートカラー塗装など、枚挙にいとまがない)。一時停止を駆使して細かく見ていけば、かなり参考になるのではと思う。

以上のように『ブラックホーク・ダウン』は、市街地での非正規戦を描いた迫真の映画であり、サバゲーファンであれば一度は見ておきたい映画である。

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