世界の特殊部隊

DEVGRU

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【謎に包まれたアメリカの対テロ特殊部隊】

DEVGRUは正式名称を Navy Special Warfare Development Group といいます。日本語に直すと、アメリカ海軍特殊戦開発グループという意味になり、最後の2単語である Developmen Group から、 Dev + Gru= DEVGRU (デブグルー)と呼称されています。普通に考えればDev + Groですが、 Gruの方が(グループの)グル―と発音が近いため、 Gruとしてあると思われます。
DEVGRUは、元々はSEALsのチーム6として発足しましたが、のちに統合特殊作戦司令部の直轄として独立し、その性格自体も変わることとなりました。具体的には対テロ戦などを主眼とする特殊部隊に変化したと推測されています。
しかし、アメリカ合衆国はDEVGRUの存在については認めているものの、特殊作戦に対応するような部隊であるとは公式には認めていないため、その実態は定かではありません。

【DEVGRUの主たる任務とは】

前述のように、公式には認められていないのですが、DEVGRUの主たる任務は対テロ戦などの特殊任務であると推測されています。
具体的には、対テロ戦や人質の救出などはもちろんのこと、特定人物の誘拐や殺害もその任務に含まれているとされています。
いわば、表に出せない任務も含まれているわけですから、公式に認められないのも、致し方ないところかもしれません。
ちなみに要人警護もその任務に含まれるといわれており、たとえばアフガニスタンのカルザイ大統領がタリバンに襲撃された際には、警護に当たっていたDEVGRUの応戦によって事なきを得たとも言われています。

【DEVGRUの主要装備】

すでに書きましたように、DEVGRUは戦闘目的の部隊であるとは公式には認められておりません。
そのため、DEVGRUの主要装備についても明らかになっていないわけですが、元々がSEALsのチーム6であり、現在も隊員は全てSEALs出身と推測されていることから考えますと、隊員の装備に関してはSEALs同様、制式装備は規定されていないのではないかと考えられます。

【DEVGRUが関わった主な事件・作戦】

DEVGRUが関わった主な作戦としては、アルカイダのリーダーだったオサマ・ビン・ラディンを殺害するに至った『海神の槍作戦』があります(DEVGRUではなく、SEALs隊員が関わっていたという説もあります)。
また、チーム6当時、グレナダ侵攻にも参加しています。
その他、ソマリアのモガディシュの戦闘にも参加しており、映画『ブラックホーク・ダウン』として映画化されています。

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