世界の特殊部隊

GIGN

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【世界有数の実績を誇る、フランスの対テロ特殊部隊】

GIGNはフランス国防省の国家憲兵隊に所属している対テロ特殊部隊です。
正式名称は Group d’intervention de la gendarmerie nationale 。日本語では国家憲兵隊治安介入部隊となります。
ちなみに、GIGNが所属している国家憲兵隊は独立した存在で、フランスの陸・海・空軍のいずれにも属しておりません。
また、GIGNの読み方についてですが、フランスの部隊ですのでフランス語の発音となり、『ジェイジェン』となります。
GIGNは1973年のサウジアラビア大使館占拠事件を契機として創設されました。
映画等に登場することが少ないため、一般的な知名度はあまり高くありませんが、世界有数の実績を誇る、非常に優秀な特殊部隊です。
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【GIGNの主たる任務とは】

GIGNの主たる任務はその名の通り、治安維持のための介入で、具体的にはテロ事件への対応となっています。その他、政治的背景があると推定される凶悪事件等にも出動します。
また、要人警護や暴動鎮圧、人質救出など、さまざまな任務に対応しており、フランス国外の軍事作戦に参加することもあります。

【GIGNの主要装備】

GIGNの主要装備としては、マニューリン社のMR73とFN社のP90があり、特にMR73はGIGNの象徴的存在となっています。
ちなみにMR73とは、マグナム弾を発射可能なリボルバーです。現在、特殊部隊のほぼ全てがオートマチック拳銃を採用しているため、異彩を放っています。また、P90はその貫通力の高さと携帯性から、GIGNで以前、使用されていたMP5から、その座を奪ったとも言われています。
また、GIGNではショットガンの使用頻度も高く、スパス12、ベネリM3などが使用されている模様です。

【GIGNが関わった主な事件・作戦】

GIGNが関わった主な事件・作戦には、ジブチ共和国バスハイジャック事件やクレーボー刑務所事件、エールフランス8969便ハイジャック事件などがあり、また、アフガニスタン紛争にも参加しています。
中でもエールフランス8969便ハイジャック事件では、突入時の戦闘で乗客などに負傷者は出したものの、死者は0名に留めるという素晴らしい結果を出しました(突入以前の交渉中等に複数人の死者あり)。また、ハイジャック犯たちはハイジャック機のパリへの意図的な墜落を狙っていたとされており、それを阻止したことでも非常に高い評価を受けました。
その他、個別の事例が表に現れないケースでも、たとえば人質事件に関して言えば、これまでに合計で250名以上の人質を救出したとされており、その実績は世界有数のものということができます。

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