今回はスナイパーが使う狙撃銃についてご紹介したいと思います。
一言に狙撃銃と言ってもハンティング・モデル、ポリス・モデル、ミリタリー・モデルがあります。それぞれ用途が異なりますし、使用する弾丸の種類はもちろん、ガンパウダーの量、弾頭の重さなどが大きく違います。
ハンティング・モデルの狙撃銃はウサギなどを狙うバーミントライフルから、クマやイノシシ用の狙撃銃があります。
ポリス・モデルの狙撃銃は命中精度の高い狙撃銃が選ばれます。人質を取っている場合、一発で犯人を仕留めないといけないからです。
実は、警察が狙撃する距離は大体が100メートルほどで、遠くても1キロと言われています。
彼我の距離が100メートルなら、ミリタリー・モデルは必要ありません。しかし、1キロ先や、ガラスなどの障害物を撃ち抜かなくてはならない場合はミリタリー・モデルが必須となります。
さて、いよいよミリタリー・モデルの狙撃銃ですが、狙撃銃の多くはボルトアクション方式です。
ボルトアクション方式が多い理由は、ボルトアクション方式は構造が簡単で、セミオート方式よりも命中しやすいからです。
そう言った背景から、軍隊はボルトアクション方式を採用します。自衛隊が採用している狙撃銃はレミント社製のM24です。
しかし決して、セミオート方式の軍用狙撃銃がないわけではありません。有名なセミオート狙撃銃はソ連のドラグノフことSVDでしょうか？
セミオート方式の狙撃銃はボルト操作がなく、続けざまに次のターゲットを狙撃できます。
対物ライフルでお馴染みのバレットM82はセミオート方式ですが、一キロ先のターゲットを狙うのに優れた狙撃銃です。
余談ですが、旧日本軍が採用していた三八式歩兵銃は銃本体と弾丸が、優れていて歩兵銃でありながら、狙撃ができます。
精度のいい三八式歩兵は猟銃と考えた場合、なかなかの優れモノだそうです。とはいえ、入手は困難ですが……。